山王教育研究所は、心理臨床家及び心理臨床に関心をもつ人々が
相互に心理療法における情報を伝え合い、学び合うことを通してお互いに守りあい、
この謎に満ちた心の世界に立ち向かうための開かれた場を目指して、1970年に設立されました。
(初代代表、小川捷之の著書より)
新たな時代に向けて
山王教育研究所の歴史は、東京都大田区山王にある小さな家から始まりました。一人の心理臨床家のもとに、各地から専門家や専門家の卵が集まり、互いに研鑽し合いながら、責任を担いうるプロの心理臨床家として研究所の歴史を紡いでまいりました。
私たちのこころは、時代とともにあります。1988年には、日本臨床心理士資格認定協会による臨床心理士資格の認定が始まり、2019年には、国家資格である公認心理師資格の登録が開始されましたが、心理臨床家は、変遷する時代を見据えて、よりいっそうの研鑽を積むことが求められています。
山王教育研究所は、心理臨床のプロフェッショナル集団として、分析心理学を拠りどころとする深層心理の理解をもとに、こころと時代を深く理解する視点を持ち続けてまいります。今後とも変わらぬご理解を頂けましたら幸いです。
2021年6月
一般社団法人 山王教育研究所
代表 前川美行
経歴 | 大阪大学人間科学部人間科学科卒業 |
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大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了 | |
京都大学博士(教育学)取得 | |
現職 | 東洋英和女学院大学教授 |
資格 | 臨床心理士、公認心理師、 ユング心理学会認定心理療法士、ユング派分析家 |
著書
- 「心理療法における偶発事-破壊性と力―」(創元社 2010年)
共著
- 「適応障害の心理臨床」(心理臨床学大系10巻 金子書房 1992年/2021年)
- 「ユング派心理療法」(ミネルヴァ書房 2013年)
論文
- 「夢に現れる“醜なるもの”のもつ意味―アトピー性皮膚炎の女性の心理療法を通して―」(心理臨床学研究 Vol.15,No.1 1997年)
- 「術後せん妄時の幻覚に苦しむ癌患者にみられた身体性の回復に関する考察」(箱庭療法学研究 第24巻第2号 2011年)
- 「子どもの生きる力を支える―『禁じられた遊び』と『千と千尋の神隠し』より―」8(「死生学年報2013 リトン社 2013年)
他、多数
ひとがら
『山王教育研究所で長年臨床に携わってきた、ベテランの心理療法家です。ひとを見るまなざしの温かさと、深みを見通す確かさとをあわせ持ちます。あまり器用なタイプではありませんが、大切なことを大切にできるゆるぎなさがあります。』
(会員 談)
代表 | 前川美行 |
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副代表 | 藤巻るり/西谷晋二 |
事務担当理事 | 上田さつき |
理事 | 穂苅千恵/古川真由美 |
監事 | 高石美代子/西牧万佐子 |
会員数 | 81名(臨床心理士有資格者81名) |
顧問 | 河合俊雄 |
2024年6月現在
所在地 | 〒140-0013 東京都品川区南大井6-17-16 パークウィンビル301 |
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電話番号 | 03-5762-1559(代) 電話受付:11:00~16:00(月〜土) |
FAX番号 | 03-5763-9262 |
定款・規定等 |
定款(PDF) 決算報告2023年度(PDF) 倫理綱領(PDF) |
1938年 | 北海道にて生まれる |
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1962年 | 東京教育大学教育学部心理学科卒業 |
1964年 | 同大学院修士課程修了 教育学博士 ユング派分析心理学の臨床・研修の拠点として 山王教育研究所主宰 元上智大学文学部心理学科教授 |
1996年 | 逝去 |
著書
- 「夢分析」(朝日出版社 1982年)
- 「性格分析」(講談社 1983年)
編書
- 「児童臨床心理学事典」(共編 岩崎学術出版社 1974年)
- 「精神分析を学ぶ」(共編 有斐閣 1981年)
共訳
- エリクソン「自我同一性」(誠信書房 1973年)
- ユング「分析心理学」(みすず書房 1976年)
他、多数
ひとがら
『シャイでダンディ、人懐っこい優しさの持ち主、そして鋭い感性と人間的魅力に溢れたサイコセラピスト。日本の心理臨床の最前線を作ろうとした小川先生の夢は、山王教育研究所の活動に今も脈々と受け継がれています。』
(会員 談)
1928年 | 兵庫県にて生まれる 幼くして弟を病で亡くし、死の恐怖を感じ始める |
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1952年 | 京都大学卒業後、教鞭をとり生徒の相談に乗ることで心理学を学ぶ必要を感じ、京都大学大学院で臨床心理学を学ぶ |
1962年 | チューリッヒ・ユング研究所に留学 日本人としてはじめてユング派分析家の資格取得 帰国後は京都大学教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官を歴任 |
1982年 | 「昔話と日本人の心」で大佛次郎賞受賞 |
1995年 | 紫綬褒賞、他受賞 |
2000年 | 58歳からレッスンを再開したフルート曲をおさめたCD発売 |
2007年 | 逝去 |
著書
- 「ユング心理学入門」(培風館 1967年)
- 「明恵 夢を生きる」(京都松柏社 1987年)
- 「こころの処方箋」(新潮社 1992年)
- 「心理療法序説」(岩波書店 1992年)
他、多数
ひとがら
『先生の吹くフルートの繊細な調べ、先生の語る講演の心を癒すジョーク、そして人と人との関係のなかで行われる深い真実の探求。河合先生のひたむきな真剣さと無垢な柔らかさが研究所の精神として息づいています。』
(会員 談)
1948年 | 山口県にて生まれる |
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東京大学文学部心理学科卒業 | |
1976年 | 東京大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程中退 |
1995年 | 千葉大学教育学部教授 |
2001年 | 明治大学文学部心理社会学科教授 |
2007年 | 山王教育研究所代表 |
2021年 | 同 代表を退任 |
著書
- 子どもの心理臨床(共編著)(北樹出版 1999年)
- 遊戯療法の研究(共著)(誠信書房 2000年)
- 遊戯療法と子どもの心的世界(金剛出版 2002年)
- 遊戯療法の実際(共編著)(誠信書房 2005年)
- 日本の心理臨床の歩みと未来(共著)(人文書院 2007年)
他、多数
ひとがら
『「子どもの心の世界」をよく理解する人、と河合先生が紹介する通りの名プレイセラピスト。その人柄は難しい会議の場でも発揮されます。難題に直面した場が、弘中先生の発言で不思議とゆったりとした空気になります。』
(会員 談)