これまでに開催したセミナー
2025年12月7日(日)開催
専門家セミナー2心理療法における「他者(像・性)」について
心理療法が「自己関係」の作業である以上、そこでの「他者(像・性)」について考えることは、その本質へと連なる通路でもある。ユング心理学で言えば、「無意識」は「意識」にとっての「他者」であり、「元型論」で言われる諸元型は、「自我」にとっての「他者」である。ユング心理学を含めた深層心理学において、「他者像」はどのように同定され、「他者性」はどのような意味をもちうるのだろうか。また、心理療法における<自己/他者>関係は、対話哲学における<我/汝>関係とは異なる位相にあるものであるし、そこでの「出会い」や「共感」がもつ意味合いも相異なるものであることを確認しつつ、心理療法それ自体が他の学問領域とは異なる「他者性」を帯びていることについても論じてみたい。
・心理臨床の専門家および大学院生が対象のセミナーです。
・本セミナーは、臨床心理士資格継続のための「ワークショップ型研修会」としてポイントを申請、承認されました。
2025年10月5日(日)開催
山王セミナー叡智について
中沢新一(思想家・人類学者)
河合俊雄(京都こころ研究所代表理事/山王教育研究所顧問)
人類は旧石器時代から文化とは区別された『叡智』を生みだし、それが新石器時代に発達し、後に宗教と哲学に分かれ、秘密の知識として展開していった。秘密の叡智というあり方に限界が見える現代において、叡智はどのように現れ、継承可能なのかを人類学と心理学の立場から検討したい。
2025年5月18日(日)開催
専門家セミナー1ギーゲリッヒの臨床とユング派心理療法の未来
河合俊雄(京都こころ研究所/当研究所顧問)
田中康裕(京都大学大学院教育学研究科)
ユング派分析家のギーゲリッヒは、その理論的著作で知られているが、実は非常に優れた臨床家で、事例検討会や夢セミナーでの発言に現れている。
このセミナーでは、まず心理療法についてのギーゲリッヒの重要な考え方である、心理学的な見方、前近代の世界観を方法論的に用いる内面性、意識の歴史的・個人的な発達の捉え方、セラピストの態度やコミットのあり方について解説する。
しかし日本での臨床や意識の時代的変化を考えると、それをさらに超えていき、変化を加える必要があるので、そこからユング派心理療法の新しいあり方を考えたい。後半では、実際の夢の事例を検討することで、この捉え方の実践的な側面を示したい。
・心理臨床の専門家および大学院生が対象のセミナーです。
・本セミナーは、臨床心理士資格継続のための「ワークショップ型研修会」としてポイントを申請、承認されました。
2024年12月1日(日)開催
専門家セミナー2診断と心理学的な見立てと課題
講師:河合俊雄(京都こころ研究所)
心理療法においても、精神医学を学んだり病院実習が義務づけられているように、診断が大切なことは当然である。精神科医の診断とのズレが認められることもある。しかしより重要なのは、クライエントの心理学的な問題や課題を見立てることで、それには生育史だけではなくて、イメージによるアプローチが重要になる。診断と心理学的な課題の見立ての違いや、「分離すること」や「アグレッションを出し、創造的なエネルギーに変えること」など様々な心理学的な課題を概説し、事例に沿って心理学的な課題を明らかにしつつ、それがどの程度解決されたかを検討したい。
・心理臨床の専門家および大学院生が対象のセミナーです。
・本セミナーは、臨床心理士資格継続のための「ワークショップ型研修会」としてポイントを申請、承認されました。
2024年9月1日(日)開催
専門家セミナー心理療法と現代の意識
講師:田中康裕(京都大学大学院教育学研究科)
心理療法は、その時代の精神や社会、さらには文化とも深くかかわり、これらの文脈を抜きに語ることはできない。このセミナーでは、自閉スペクトラム症や解離性障害、心身症や双極Ⅱ型等々、現代の意識の在り方と不可分とも言える、心理療法が直面する今日的なこころの問題の治療論について論じたい。
・心理臨床の専門家および大学院生が対象のセミナーです。
・本セミナーは、臨床心理士資格継続のための「ワークショップ型研修会」としてポイントを申請、承認されました。
2024年4月14日(日)開催
山王セミナー『精神の考古学』と心理療法
講師:中沢新一(思想家・人類学者)、河合俊雄(当研究所顧問)
心理療法においては個人を対象としながら、その深くに広がるこころの古層への理解、人類学的知見が治療に役立つことが多々あります。
今回は思想家・人類学者である中沢新一先生と、当研究所顧問の河合俊雄先生をお招きして、「精神の考古学」と心理療法をめぐるご講義/対談を企画いたしました。
前半:河合俊雄先生 講義「精神の考古学とこころの古層:心理療法からの問い」
後半:中沢新一先生・河合俊雄先生 対談「『精神の考古学』と心理療法を巡って」
2023年11月12日(日)開催
山王セミナー『イメージを用いた心理療法とその可能性』
講師:河合俊雄(当研究所顧問)
夢・描画・箱庭などのイメージを用いた心理療法は、こころの深いところに働きかけるだけに、むずかしくとっつきにくいものと考えられがちである。しかしイメージを用いると、時には語りによるよりもはるかに早く問題の核心に迫ることができるし、言語化がむずかしい人でも直観的に扱えることがある。イメージを扱う心理療法の様々な利点と可能性について解説したい。
2023年6月18日(日)開催
専門家セミナー『心理療法とこころの古層』
講師:河合俊雄(当研究所顧問)
ユングは夢分析などを通じて、われわれが忘れてしまっているイメージや象徴が生きていて、それらの力によってこころの変容が可能になることを明らかにした。しかしさらには、心理療法で象徴性を超えた次元がイメージとの関係や治療関係において生じてくる。心理療法において働くこころの古層について解説したい。
・心理臨床の専門家および大学院生が対象のセミナーです。
・本セミナーは、臨床心理士資格継続のための「ワークショップ型研修会」としてポイントを申請、承認されました。

